肉ばっか食ってると石になる?尿管結石を防ぐ方法5選‼️

予防

皆さんこんにちは、名もなき医師です🧑‍⚕️今回のテーマは尿管結石症です‼️なぜ取り上げようと思ったかというと、尿管結石症になるとめちゃくちゃ痛いからです!

痛すぎて救急車で搬送されてくる割合も結構高く、生活習慣病が背景にありそうな中年でお酒や肉が好きな肥満男性がよく運ばれてきます🙄

生活習慣の改善でかなり予防出来ますので一緒にみていきましょう🎶

尿管結石症とは?

そもそも尿管結石症ってなんやねん?っていう人も多いと思いますので簡単に解説しておきます。

尿管結石症とは尿の通り道である腎臓から膀胱までの尿管という管に結石が出来て様々な症状を来たす病気です。

石が小さくて尿管の中を流れていってくれれば問題はないのですが大きいものが出来てしまうと詰まってしまって様々な症状を引き起こします💦

症状

疝痛発作と呼ばれる腰や下腹部の激痛、血尿、残尿感、頻尿、嘔吐吐き気などがあります。

いろいろな尿路結石のイラスト(人体)

中々結石が出ていかないと尿管の上にある腎臓が細菌感染を起こして腎盂腎炎という状態になり発熱、悪寒戦慄、全身倦怠感が出てくることもあります😳

さらに長期間結石が出ていかないと尿管の上にある腎臓の機能がダメになってしまうので、ある程度の大きさになると破砕したり砕石したりといった治療が必要になります‼️

結石の成分

結石とは尿が腎臓で生成され尿路に排出される過程で析出した結晶成分が成長・凝集したものです。

成分としてはシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどカルシウムを含む結石が80%、尿酸結石が2.3%、感染による結石が2.1%、その他が15%程度となっています。

このカルシウムやシュウ酸という成分が後々に出てくるので覚えておいて下さい😌

ちなみにカルシウムの結石はX線で白く見えるのでレントゲンやCT検査で診断が可能になります‼️

尿管結石症のリスク因子

どのような人が尿管結石症になってしまうのでしょうか?

尿管に結石が出来てしまうのは遺伝性の場合もあるのですが、生活習慣との関連が大きいです。さらに一回なってしまった人は繰り返しやすいのでよく頭に叩き込んでください‼️

水分摂取不足

水分が不足すると尿量は減少します。すると尿は濃くなりますが、結石の元になる成分も濃縮されます。

のどが渇いた人のイラスト(男性)

尿が多ければ小さい石が出来ても溶かしてくれるのですが、水分が不足している状態では尿量も少ないので石が溶けきれず結晶化してしまうという機序です😳

高塩分・高タンパク食

塩分とはナトリウムのことであり、塩分を取りすぎると腎臓はナトリウムを身体の外に尿として出そうとします。

ナトリウムを尿として出すときにカルシウムも尿の中に増えるので尿管の中で結晶化して結石になってしまいます🙄

動物性タンパク食も取りすぎると塩分摂取と同様に尿にカルシウムが多くなってしまいます💦

また動物性タンパク質は腸でシュウ酸の吸収を促進してしまうため、尿管でカルシウムと結びついてシュウ酸カルシウムとなってしまうんですね🪨

シュウ酸カルシウムは尿管結石の原因でしたね💡

さらに尿中に酸性物質が増えて尿が酸性になるので弱酸性である尿酸が溶けずに尿酸結石になりやすくなります。

運動不足・肥満

運動不足になると骨への負荷が減り、骨の形成と吸収のバランスが崩れて吸収が強まります。

そうなると骨に含まれているカルシウムが血の中に溶けてくるので必然的に尿へのカルシウムが増えて結晶化しやすいという理論です。

骨からのカルシウム漏出が増えるとで尿路結石と関連しているというエビデンスもあります。(Nguyen S, et al. Determinants of calcium phosphate and calcium oxalate stone formation. Clin J Am Soc Nephrol. 2010.)

運動不足→骨からカルシウム溶ける→尿にカルシウムが増える→結晶化する→尿管結石

という流れですね😌

肥満の方は結果として尿管結石になっているのであって今まで開設した要素が詰まっています💦

食生活も尿管結石が出来やすいでしょうし、運動も不足していると思われます🙄

尿管結石になる人は実際に太っている人も多く、僕の友人も20歳くらいの時になって悶え苦しんでいましたが、そいつもかなり肥満体型でした🤣

尿管結石の予防方法

皆様ならもうお分かりと思いますが、尿管結石の予防方法は先程説明したリスク因子を取り除けば良いのです✨

尿路結石の予防としてガイドラインに挙げられているものとして、1日2リットル以上の水分摂取(お酒はダメです🙅‍♂️)、カルシウム600〜800mg摂取、塩分制限、動物性タンパク質やシュウ酸を多く含む食事を取りすぎない、クエン酸を摂取するといったことが挙げられています。

水分摂取や塩分、動物性タンパク質制限は先ほどの説明でわかって頂けたと思いますので説明を割愛します。

カルシウムの適量摂取

カルシウムは結石の原因なので取らない方がいいのでは?と思った方はすごく頭が良いです!!

そもそも食事に含まれるシュウ酸(ほうれん草、紅茶、チョコなど)ですが、腸管内でカルシウムと結合して不溶性シュウ酸カルシウムになって便と一緒に出ていくという排出経路があります。

カルシウムを制限しすぎると余ったシュウ酸が腸管から吸収されて血中を通って尿として排泄されます。

ここで尿中のシュウ酸が多くなるとカルシウム(難しいのですがカルシウムが不足気味でも再吸収前には尿細管内にカルシウムは現れます💦)とくっつきやすくなりますので尿管結石が出来やすいという機序です。

かといって過剰摂取だとこれまた尿管結石になりやすいので適量1日600〜800mgが推奨されています😌

カルシウム・サプリメントのイラスト

ちなみにカルシウム含有量は牛乳200ml中に約200mg、納豆1パックで約100mgとなっています‼️

ついでにシュウ酸の取りすぎも控えましょう✨

クエン酸の摂取

ここで初めて出現したクエン酸ですが、こちらもアメリカの泌尿器科学会でも記載されているものです。

「尿中クエン酸が低い場合、クエン酸塩製剤(potassium citrate)を用いた治療が再発予防に推奨される」

となっています。

クエン酸とはレモン、オレンジ、梅干し、酢などに多く含まれています。

クエン酸の良いところは尿中でカルシウムと結合します。ここまではシュウ酸と同じなのですが、クエン酸カルシウムは結晶化せずに尿に溶けてくれるのです😆

さらに尿のPhを弱アルカリ性にしてくれるので、尿酸結石も出来にくくなるという利点があります‼️

梅干しには塩分が多く含まれているのでおすすめは水や炭酸水にレモン果汁を足らしてレモンウォーターがいいかと思います🍋

一気にがぶ飲みするとその時だけしか尿にクエン酸が出てこないので一日を通して尿の中をサラサラにするイメージがいいです😊

まとめ

今回は尿管結石症という病気の概要から結石の成分、そして予防方法まで解説させて頂きました。

生活習慣が悪いと尿管結石が出来て激痛になるので気をつけましょうというお話でした😊

1日2リットル以上の水分摂取、カルシウム600〜800mg摂取、塩分制限、動物性タンパク質やシュウ酸を多く含む食事を取りすぎない、クエン酸を摂取する

これらを意識していけば尿管結石を防げること間違いなしですよ🎶

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