メタボ(肥満)になるな!

予防

メタボにならないためにはストレスを減らす方法を学ぼう!

メタボって何?

皆さんこんにちは、名もなき医師です🧑‍⚕️

メタボというワードを聞いたことある人は多いと思いますが、実際に理解している人は少ないのではないでしょうか?🙃 メタボというのはメタボリックシンドロームの略語です。そのまま日本語にすると代謝症候群になります。

お腹の肉をつまむ太った男性のイラスト(ダイエット前)

代謝とは生物の体内で行われる物質の交換や化学反応のことで、例えば我々人間が食事で栄養をとってそれをエネルギーに変換したり、タンパク質から筋肉を合成したり、お酒を飲んでアルコールを分解してくれる。これらが代謝の具体例です。

代謝が良いということは基礎代謝量が多く、1日に消費するエネルギーが多い状態のことを言います。一方でメタボリックシンドローム、つまり代謝症候群は代謝が悪くなっている状態のことを言います。

メタボリックシンドロームの診断基準は細かいので覚えなくて構いません!それどころか医師でもすらすら言える人は少ないと思います🤣

診断には血圧と血液検査(コレステロールと中性脂肪値、空腹時血糖値)が必要ですし、診断基準を満たすとか満たさないとかそんなことより、目の前のあなたが危機感を持つことが1番大切なのです🔥

突然ですがあなたは自分が肥満かどうかわかりますか?以前一度 糖尿病を予防しよう! のところでお話したことがあるのですが、肥満かどうかを確認するにはBMIという計算方法があります。こちらのサイトで肥満度診断BMI指数の計算を自動でしてくれるので是非活用してみてください🎶

今度は家にあるメジャーを準備して下さい。そしてリラックスしておへその高さで自分のお腹周りが何センチあるか計測してください。男性85センチ、女性90センチ以上でメタボの必須項目1を満たします😌しかし女性の方が数字が大きい???

元々CTという画像検査で内臓脂肪面積を評価してそれを元にこの数字が設定されていたのですが、一般的に男性より身体の小さい女性の方が数字が大きいなんてあり得るのでしょうか?😳

2023年11月に専門誌に掲載されましたが、新潟大学が日本国内の18歳から74歳(平均45.6歳)の56万5079人を対象に調査を行い、診断基準を再評価して頂きました。ウエスト周囲計についても見直され、男性83センチ、女性77センチへと引き下げられ、女性はなんと13センチも厳しい基準になっています😳

これにより男女共に日本人の26〜30%がメタボということになってしまいました😱 ではメタボになるとどうなってしまうのでしょうか?

メタボになるとどうなる?

メタボリックシンドローム、代謝症候群は代謝が悪い状態ですので基礎代謝が低下します。まず同じエネルギー摂取量でも太りやすくなります。内臓脂肪が増えやすくなってどんどんメタボという悪循環に陥ります🙄

エネルギー産生量も低下して疲れやすくなります。最近太ってなんとなくだるさが続いていたり、休んでも疲れが取れないという人は注意してください( ̄▽ ̄) 免疫力が低下し病気にもかかりやすいですよ。肌の代謝も落ちると肌トラブルが多くなったり、毛髪の栄養供給も落ちてハゲたりします。冷え性も血行が悪いせいかもしれません😔

そして最もきわめつけは生活習慣病になりやすいということです。メタボで1番怖いのは心臓血管病につながるということです。ついこの間も50歳くらい、100キロ越えの男性が胸が痛くて救急車で搬送されてきました。診断は急性心筋梗塞で病院についてから不整脈を起こし、生死をさまよう状態になっていました😣 ご家族は泣き叫んで取り乱してしまうという、病院ではよくある光景なのですが、いざ自分の身に起こったと想像してみると皆様いかがでしょうか?🥲

反省・後悔のイラスト(女性)

今からそういう状態にならないように予防出来るとしたら?🤔メタボに相当する方は本当に他人事ではありませんので僕と一緒に改善策を取っていきましょう✨

メタボを改善するには?

ではこれからメタボにならない方法、およびメタボであるあなたにも身体の代謝を改善する方法をお伝えしていきます。今からいいますが簡単ですよ。代謝を改善するには、

運動習慣を身につけてタンパク質を取り筋肉量を増やすことです‼️

皆さんもお分かりだと思います。言うは易し行うは難しなんですよね〜😗また既に肥満者はいきなり運動をすると腰や股・膝関節等を痛める危険性も高いです。

そこで今回僕はストレスについて重点的にお話をしたいと思います。意外にもストレスというのはメタボの発症や増悪に大きく関与しているんです😳

ストレスを感じると脳が命令してストレスホルモン(コルチゾール)が体内で過剰に分泌される

このストレスホルモンは身体に必要なのですが過剰に分泌されることで血糖値が上昇して内臓脂肪が蓄積されてしまいます。またストレスホルモンによりタンパク質が分解されるので筋肉量が低下します。そして食欲が亢進して体重がまた増えるという悪循環になります🙄

(ちなみにこのストレスホルモンであるコルチゾールが不足したり補充が必要な病気もあります。補充する薬はステロイドという括りになります💊ステロイドを飲んだ人は急に元気になり食欲が出て夜も元気が余って寝つきにくくなったりします。魔法のような薬だと表現される人もいます😳)

一時的には必要不可欠なストレスホルモンですが、慢性的にストレスを感じていると先程申し上げたような悪循環が生じます。

メタボになると精神的ストレスだけでなく身体的ストレス(見た目の悪化による自己肯定感の低下、関節の痛み等)が加わり、ストレスを一時的に解決するためにやけ食いをしたりして更なるメタボ増悪、最後には心血管病を引き起こします。そこで初めて今まで元気だったのに〜😭ということになるんですよね。

詳しくはいずれまたお話しようと思いますが肥満になると睡眠の質も低下します。熟睡出来なければストレスは溜まる一方ですね😪

ここまで読んで頂けたらストレスがメタボの増悪に関わっていることを理解して頂けたと思います。難しい内容でしたのでよくわからなかったという方は2、3回読んでみてください🙇‍♂️

ストレス改善のために運動をしよう

ここまできてやっと運動の話になります。身体が痛くない人はまずはウォーキングから始めてみましょう🚶歩く時はスマホをおいて音楽も聴かずに近所の公園まで行くと良いでしょう。

1、2キロくらい歩いて公園の自然と触れ合うと自分を褒めてあげたくなるような、肯定してあげたくなるような感覚が芽生えてくるはずです🔥

既に肥満で足が痛い人はプールなど水中を歩くといいですよ🙆 水中なら浮力が働くので体重による関節への負担は低く出来ますし、筋力は結構使うんですよ。もちろん泳いで頂いても構いません🏊

いずれにせよこれらが出来た方々は自分は出来るのだという感覚がかなりの確率で得られると思います✨この自分は出来るという感覚や成功体験がとってもとってもとっても大事です😆

ストレスを減らして自分を褒め称えよう

寝る前にスマホを止めることでもストレスを減らすことができます。特にSNSはやめておいた方が良いでしょう😌 SNSは他人の生活の良い部分だけ眺めてあの人はこんな良い暮らしをしている。なのに自分は〜😢などと寝る前に考えていてはとても良い眠りにつけませんよね。

こうしてストレスを減らすことに成功したらもう食事量を減らすことくらいあなたには簡単なはずです🔥ストレスを軽減するために食べ物を食べる以外の方法があることをあなたは知っているからです✌️

ポイントはここで食事を減らすことが出来たり、運動出来たりした時は自分で自分を褒めて上げてください。体重が減ったり、鏡をみてお腹がへっこんできたら自分で自分を賞賛するのです!実際に声に出して言ってあげるとなお効果的ですよ🤣

ストレスは職場などの人間関係にあるんだという方は是非一度こちらの記事を読んでみてください。孤独と不健康は自殺のリスク 人間関係についてもいずれまた詳しくお話出来ればと思っています😆😆😆

北里大学の公衆衛生のメタ分析では

職場における好ましくない心理社会的要因が、労働者のメタボリックシンドローム発症のリスクを1.4倍に高める

といった研究結果もあります。

全てのストレスをなくすというのは難しいですが、ストレスの悪影響を理解して皆様がそれに立ち向かう方法を学んで頂けたなら幸いです😊

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