心筋梗塞を予防する方法5選

予防

皆さんこんにちは名もなき医師です。本日のテーマは『心筋梗塞』です。今まで高血圧症や糖尿病、タバコを吸ってると心筋梗塞になりやすい!という話は何度かしています。

今回は心筋梗塞とはどんな病気なのか?予防することは出来るのか?といったことを取り上げようと思います✨

不健康な心臓のキャラクター

心筋梗塞になりやすいから血圧や血糖値をコントロールしましょう!といわれても心筋梗塞がどういうものかわからなければイメージがわいてこないですよね😌

冠動脈疾患の一次予防に関するガイドラインを主に参考にしていきますので、早速始めていきましょう‼️

心筋梗塞って何?

皆さんはそもそも心筋梗塞に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?『心臓発作?胸が痛い感じ?』などそれぞれイメージはあると思いますが心筋梗塞とは

心臓の筋肉の細胞が血流不足によって壊死してしまう病気です。心臓の筋肉が死んでしまうと心臓の動きが悪くなってしまいます。

どの範囲が壊死するかで身体に起こることは微妙に異なりますが、心臓の動きは悪くなりこれまで通りの活動が出来なくなる可能性があります。

胸が痛い人のイラスト(男性)

心筋梗塞の症状としては胸痛、呼吸困難、冷や汗、吐き気などになります。

そして10人に1人は亡くなってしまう病気でもあります😥

急性心筋梗塞で死亡されるのは年間約30000人、他の冠動脈疾患(心臓の血管の血流不足)も合計すると約66000人にも上ります😳年間で亡くなる人は120〜130万人なので約5%は心筋梗塞を含む冠動脈疾患で死亡していることになります。

心疾患は総合すると悪性新生物(主に癌)についで死因の第二位ですが、その中でも心筋梗塞は怖い病気です🙀

心筋梗塞の危険因子

心筋梗塞になりやすい人はどのような人でしょうか?皆さんならもうおわかりかもしれません。

心筋梗塞の危険因子はガイドラインに記載されているものでは高血圧症、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などがあります。また高齢者女性や糖尿病の患者さんでは無痛性心筋梗塞といって自律神経障害によって無自覚に心筋梗塞を発症することもあります💦

もちろん高齢者も多いですが、50歳代と比較的若くても生活習慣の悪い人、特に男性はよく救急搬送されてきています🙀

それではそれぞれの危険因子を掘り下げていきましょう!

高血圧症

心血管リスクが最も低い血圧は120/80mmHg未満です。約七万人の日本人を対象としたEPOCH-JAPANというメタ解析では74歳までは120/80mmHg以上、75歳以上では140/90mmHg以上で血圧上昇に伴いリスクが増大したという結果です。

糖尿病

糖尿病があると心筋梗塞になる確率は約2〜4倍になり、他の危険因子2個分に相当すると言われています😳

そして血糖値が高ければ高いほど発症リスクが高まります。糖尿病は危険因子の中でもかなり気をつけないといけない疾患です!

脂質異常症

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や総コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)が上昇すればするほど心筋梗塞の発症率と死亡率が高まります。

具体的にはLDL140mg/dl、総コレステロール220mg/dl、トリグリセリド150mg/dl以上から発症・死亡リスクが上昇し始めます😯

喫煙

タバコは1日たった1本だけでも冠動脈疾患のリスクが1.65倍にも増加します🫣

そして自分で吸っていない人であっても職場や家庭内受動喫煙により、致命的な冠動脈疾患の発症率が増加します。その数値は間欠的曝露群で1.58倍、常時曝露群ではなんと1.91倍です😱

非喫煙者が心筋梗塞になってしまうのはかわいそうとしかいえませんよね。

男性の喫煙率は2023年で厚生労働省の発表によると25.6%と約4人に1人です。これが1965年には82.3%だったことを考えるとかなり減少しているといえますが、喫煙が健康に及ぼす影響を考えるともっと減らさなくてはいけないと思います。

肥満

肥満は日本ではBMI25以上ですが、27を越えた辺りからBMIが増えれば増えるほど心筋梗塞を含めた冠動脈疾患の発症リスクが高まっていきます。

メタボリックシンドロームでは日本の研究で男性1.5〜1.94倍、女性では2.7〜2.84倍冠動脈疾患のリスク上昇が認められています。

他の因子としては高尿酸血症も検討されていますが、今の時点では独立した冠動脈疾患の原因とは認められていません。

心筋梗塞の予防方法

心筋梗塞の予防方法は先程述べたリスク因子を持たなければ発症率を大きく下げることができます✨

当ブログではそれぞれに対する予防法を詳しく述べています✌️自分が当てはまる項目だけでもチェックしてみてください!

高血圧症を予防しよう!

糖尿病を予防しよう!

脂質異常症を予防しよう

健康を維持するために絶対にすべきこと1選!

メタボ(肥満)になるな!

さらに加えて今回はガイドラインで述べられている栄養・食事療法と運動・身体活動についても触れたいと思います!!

栄養・食事療法

心筋梗塞を含む冠動脈疾患を予防するための食品選びのポイントを挙げていきますので以下の項目を取り入れるようにしましょう!!

・炭水化物50〜60%、脂肪20〜25%、残りをタンパク質に設定する

・食塩は6g/day未満、加工肉は避ける

・牛乳・乳製品や卵黄はコレステロールが多く含まれているので過剰摂取にならないようにする

・魚食や食物繊維、大豆、ナッツ類をなるべく摂取する

・アルコールによる冠動脈疾患の予防効果はない

・多くともビール大瓶一本、ワイン250ml、日本酒1合以内に抑える

特にリスクのある人は今からでも遅くないので食生活を見直しましょう😁

運動・身体活動

生活、職業上の活発な身体活動は心筋梗塞の発症を予防し死亡を減少させることが明らかとなっています。

概ね週3〜4回、1回30分以上の有酸素運動を少なくとも3ヶ月継続することで素晴らしい効果が得られます。

おおよそですが収縮期血圧2〜5はmmHg、ヘモグロビンA1c(6.5%を超えると糖尿病)0.66 %、LDL8.9mg/dl低下するのです😆薬を飲まなくても運動をするだけで下げることが出来るのってすごくないですか?

さらに長期間継続できれば健康体に近づいていくこと間違いなしです😊

できれば3MET(1METは安静状態)以上の運動を継続してできるようになりましょう。最後にMETの指標を載せて今日は終わりにしたいと思います!https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2023/03/JCS2023_fujiyoshi.pdf p42

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